ファッション業界人からも注目を集めるジャージー素材のスペシャリスト

CIRCOLO1901（チルコロ）は、南イタリア・バーリに本社を構えるテキスタイルカンパニーS.G.L.社が展開するジャージー素材に特化した革新的なコレクションです。2009A/Wにテキスタイルカンパニーならではの高品質な素材使いと斬新な表現で新しい切り口のジャージージャケットを発表し、今ではチルコロを代表するアイテムになっています。テーラーメイドのスタイルにプリントやダイイングテクニックを駆使して様々な異なる表情を与えたイージージャケットは、最も厳しい消費者でもあるファッション業界の人々から高い評価を得ています。ピッティを訪れるバイヤーの着用率が高いことからも分かるように、日本だけでなく世界中で大ヒットしています。

清涼感たっぷり！世にも珍しいコットンリネンジャージージャケット「CN4386」

飛ぶ鳥を落とす勢いのチルコロ。その人気を支えているのがジャージージャケットであることは言うまでもありません。チルコロのジャージージャケットにはいくつかのシリーズ（ライン）が設けられています。継続展開されているベーシックライン（無地ジャージー）、ピッティで発表されるメインライン（プリントジャージー）、藍染めに特化したインディゴシリーズ、織りや編みを駆使したオリジナルジャージーを用いた上位ライン、大きく分けるとこの4つになります。今回ご紹介する「CN4386（GIACCA LINO/COTTONE）」は、毎シーズン決まって登場するリネンジャージーを用いた春夏コレクションの上位モデルになります。通常モデルに比べ少々お値段が張りますが、プリントでは味わえない高級感と存在感に溢れワンランク上の満足感を与えてくれます。

CN4386には、フェルモ・フォッサーティで知られる“グレナディン”と同じ組織を持つ、世にも珍しいカラミ織りジャージーが用いられています。厳選されたコットンにアイリッシュリネンを混紡した潤紡糸をシャットル織機でゆっくりと時間をかけて織り上げたカラミ織りジャージーは、ざっくりとした涼しげな風合いでとびきり美しい外観です。通常の織りでは表現できない“生地のふくらみ（奥行き）”があり、見るからに美しく、“清涼感”と“優雅さ”を同時に楽しむことができます。チルコロの作るジャージー素材を数多く見てきましたが、その中でも間違いなくベスト5に入る、もはやジャージー素材とは呼べない素晴らしい織り上がりです。深みのあるメランジカラーも素晴らしく、このジャケットの魅力をよりいっそう引き立てます。

リネンならではの清涼感に溢れ、軽く、通気性がよく、蒸し暑い季節でも涼しい顔で着用できるという、夏にうってつけの一着です。布地（織物）のような見た目ですが、実際にはジャージー素材なのでストレスフリーな着心地を楽しめることもポイントです。休日スタイルはもちろんジャケパンスタイルにもばっちり合うのでオンにもオフにもフル活用して頂けます。定番の無地ゆえどんなコーディネートにも合わせやすく、流行に左右されず長く着られるので費用対効果がすこぶる高いです。

デザインは、チルコロのハウススタイルとも言えるモダンクラシックな佇まいの「2Bジャケット」になります。一見ベーシックな2Bジャケットですが、細身で、着丈が短く、ゴージ位置が高い、加えて、ウエストが程よくシェイプされているのでモダンで洗練された印象を与えます。ジャージージャケットとは思えない端正な佇まいですが、身頃のパッチポケットによって絶妙なカジュアル感がプラスされているので、カッチリしすぎず、幅広いコーディネートに合わせられます。従来よりもラペル幅が広くなってクラシックさが打ち出されている点や、高級感溢れるホーン調ボタンなどのディテールも見逃せません。チルコロのジャケットと言えばこれ！といった完成されたスタイルになります。

伝統的なテーラードの技法に裏打ちされた美しいシルエット

ジャージー素材は伸縮性に優れている反面、縫製が難しく、キレイなシルエットを作るには高度な技術が要求されます。ジャージー素材のスペシャリスト・チルコロは、これを簡単にやってのけています。素材の伸縮性を計算に入れたコンパクトな肩まわりや、もたつきのない胸まわり、細身のアーム、やや短めの着丈など、全体のバランスが完璧に計算されているため、着用した際に身体に沿うようにフィットして“ほんのり色気のある美しい細身シルエット”が生まれます。伝統的なテーラードの技法を取り入れた前振りの袖付け、生地を贅沢に使用した大身返し、額縁仕上げの袖口裏など、テーラードジャケットのように丁寧に作り込まれていることからも、世に溢れる廉価なジャージージャケットとは一線を画することをお分かり頂けると思います。

夏でも涼しく着られるコットンリネンカラミ織りジャージー

テキスタイルカンパニー、つまり自社で生地を開発・生産しているチルコロのジャージー素材なので、言うまでもなくトップクオリティです。使用されているのは、トップクオリティのコットン素材にリネン（亜麻科の一年草フラックス、いわゆるアイリッシュリネン）を加えた二者混素材です。それを潤紡（じゅんぼう）と呼ばれる特殊紡績によって素材の持ち味である清涼感と深みのある風合いを損なうことなく毛羽立ちの少ない中番手糸に加工し、二本の経糸をねじりながら緯糸を絡めて立体的に織り上げたカラミ織りジャージーは、ざっくりしていて涼しげな風合いで、なんとも言えない優雅な雰囲気があります。“清涼感とエレガンスが同居する外観”はカラミ織りならでは。他にはない独特な雰囲気があります。

ざっくりした風合いですが、目に隙間があって通気性がよく、立体的な織り上がりで肌離れがよく、シャリ感のあるドライな肌触りで汗をかいてもベトつきにくいので春はもちろん初夏まで快適に着用して頂けます。ストレッチ素材は使用されていませんが、ジャージー組織になっているので全方向にストレッチします。言うまでもなく着心地バツグンです。いちど着ると病み付きになること請け合いです。型崩れや肘抜けの心配がほとんどないこともポイント。廉価なジャージージャケットのようにワンシーズンで伸びてだらしなくなることはありません。